大人の見識
古本市で入手してそのままになっていたもの。
日本軍の海軍と陸軍の違いも書かれていて面白かった。あくまで著者の視点ではあるが。
- 武田信玄「主将の陥りやすき三大失観」(p16)
- 一つ、分別あるものを悪人とみること
- 二つ、遠慮あるものを臆病とみること
- 三つ、軽躁なるものを勇豪とみること
- イギリスについて(p57)
- 私は、この国の人が、親切だとか、重厚だとかと言う前に、どうも、
- 大人の集まりなのではないかと、考えることが、多くなった
- 人間が幸福であるための条件(p64)
- 第一、自分の生活の基準となる思想
- 第二、良い家族と友人
- 第三、意義のある仕事
- 第四、閑を持つこと
- ギリシャの歴史家ポリュビオス(p130)
- 物事が宙ぶらりんの状態で延々と続くのが人の魂をいちばん参らせる。その状態がどっちかへ決した時、人は大変な気持ちよさを味わうのだが、もしそれが国の指導者に伝染すると、その国は滅亡の危機に瀕する。カルタゴがローマの挑発に耐えかねて爆発し、滅びたのはそれだ。
- その他
- 自由と規律 -イギリスの学校生活 -
- 遙かなるケンブリッジ
- 作者: 阿川弘之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/11
- メディア: 新書
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