Accelerated C++第１１章

std::vector に相当する Vec を定義する話。

explicit

引数が一つだけのコンストラクタのみに適用できるもの。明示的にコンストラクタ呼び出しが必要なことを指定するもので、非明示的な変換によるコンストラクタ呼び出しを防止する。詳しくは１２章へ。

演算子関数

原則：オブジェクトを変更する関数はメンバ関数とする

演算子関数はメンバ関数かもしれないし、メンバ関数でないかもしれない。しかしインデックス演算子は数少ないメンバ関数でなければならない演算子なのです。

演算子も含め、すべてのメンバ関数は、非明示的にオブジェクトそのものを引数に取るのです。

クラス設計

クラスの設計者は、オブジェクトの生成、コピー、代入、破棄を管理する。

これは、何度となく繰り返されるフレーズ。

代入

• 代入演算子はメンバ関数でなければならない
• 代入演算子が自己代入をきちんと扱うことは非常に重要（thisを使う）

初期化と代入

• コンストラクタは代入をコントロールする
• メンバ関数の operator= は常に代入をコントロールする

デフォルトの動作

• 組み込み型のデータメンバに対しては、それがポインタであっても、オブジェクトのデストラクタは何もしない
• クラスのコンストラクタを１つでも書いた場合、それがコピーコンストラクタであっても、コンパイラはデフォルトのコンストラクタを生成しなくなる。
• 一般のクラスには、明示的にか、非明示的にデフォルトコンストラクタを持たせておくのが良い

３のルール

強く結びついているもの。３つ。

• コピーコンストラクタ
• デストラクタ
• 代入演算子

まとめ（詳細）

• コンストラクタでリソースを確保するクラスは、ほとんど確実にコピーコンストラクタ、代入演算子、デストラクタが必要。
• 代入演算子の定義を書くときは、自己代入をチェックすることが重要。